お正月も終わると、ここ備後地域では、『とんど』という行事があります。
新年にあたり、無病息災を願う伝統行事。
前年に作られたイネのわらと青竹を使って、三角形の塔を作ります。
飾りは地域の子ども達の仕事
地域の大人、小中学生、幼児、保護者
みんなが手作りで作ります。
お正月で使った、しめ飾りや
書き初めなども一緒に飾り付けます。
そして、時間が来たら、点火
わら束に火を付けてとんど本体に
火を移していきます。
まもなく、パチパチとわらにオレンジ色の炎がまわります。
年男(小学校6年生)や大人達が
今年の恵方(えほう、今年は南南東)に向かって倒します。
とんどは、制作時間とはうらはらに
アットいう間に火が燃え広がり、
南南東に倒れます。
火が適度におさまり、炭ができると、その炭を使って鏡割りしたおもちを焼きます。
ちなみに、この方では、とんどの火がついた炭を「おき」といっています。
今年もいい「おき」ができました。
この「おき」をつかってお餅を焼きます。
このお餅を食べて一年間の無病息災を願う行事が「とんど」です。
ちなみに書き初めを燃やすのは、字の上達を願って、
0点のテストは燃やしません(笑)
この「とんど」も地方に伝わる年始めの大切な伝統行事ですね。
これからも伝えていきたいです。
夕方、日も落ち、すっかり暗くなると
とんどの残り火がとても幻想的です。
天然のイルミネーションが闇に、またたきます。
上空から見たピナツボ火山のようにも見えます。
(行ったことも見たこともありませんが、、、なんとなく、、、)
とにかく、とっても美しい光景でした。
本来は、1月11日の「鏡割り」が終わり、14日頃に「とんど」を行います。常石では3連休を使って実施しました。
今年は初日(8日)、準備・作成。中日(9日)、本番、点火。3日目(10日)、後片づけ、てな感じ、、、
お手伝いをしていた園長、煤(スス)や灰で顔がすっかり真っ黒くろすけ!
そして、とんどの残り火も午後6寺30分に消火され、今年の「とんど」行事も無事に終わった9日の晩、
なんと、空からはとんどの灰ではなく、雪が!
ついに常春の常石にも
初雪が!
子ども達も大喜びです。
「明日は、雪が積もるかな?」
ひそかな期待のもと心地よい疲れの後、夢の中へ
翌朝、、、
残念ながら積雪には至りませんでしたが、
常石の美しい夜明けです。
「つねいしの夜明けぜよ!」
瀬戸のしまなみに映える朝日が
とっても美しいでしょ!
こんなところでみんな育ちあってていくんですね。
ちなみに写真中央の白い建物(見えにくいか)が
すくすくハウスです。造船所のクレーンの下あたりかな、、、
「わたしたちの“まち”、つねいし」です。
2011年、
今年も、この町を舞台にいろいろ仕掛けるぞー!!
お楽しみに!\(^O^)/