すくすくだより

after the concert

2010/11/17

夢のようなコンサート後は、サイン会です。

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そして、お片づけです。

被爆ピアノコンサートツアーとしての今回、お寺の次は、広島そして三原とツアーは続きます。

だもんで、被爆ピアノはコンサート終了後、すかさず矢川さんのトラックへ搬送。

歴史と事実、いのちの重さを背負う「被爆ピアノ」とっても重いものです。

最後はすくすくハウスの卒園児や若者達(中高生)で運びました。

 

そしてNHK『にほんごであそぼ』のおおたかしずるさん(広島会場ゲスト)もホテルにかけつけてくれました。

園長、ちゃっかり次回のイベントの出演交渉。

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出演者の皆さん、本当にありがとうございました。

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被爆ピアノ所有者の矢川さん、コンサート出演者、音楽法要お勤めのお坊さん達、今回のコンサートツアー広島・三原会場担当者と

ベラビスタ境ヵ浜にて

 

夢のようなコンサートから一夜明けて、早朝、、、

会場では、宝田院のご門徒さんが会場のお片づけ

本当にありがとうございます。

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矢川さんは、次の会場

広島に向けて出発されました。

トラックの中の被爆ピアノ

わかります?

(三会場共同主催者と)

そして、出演者の皆さんも、次のお仕事へ出発されました。

 

 

 

 

 

 

 今回の「いのちの響きに遇う被爆ピアノコンサート」開催にあたりまして、ご協力・ご支援くださいました、多くの皆様、地域の皆様、地元企業の皆様、宝田院門徒の皆様、

すくすくハウスの先生、出演者の皆様、被爆ピアノの矢川さん、共同主催の南さん・村上さん、家族、親鸞さま、ほとけさま、、、etc.この場をお借りして、厚く熱く篤く御礼申し上げます。  合掌

第3部 被爆ピアノで世界中に笑顔を

2010/11/17

第一部と第二部は、お寺らしい雰囲気の中での音楽法要でしたが、第三部は雰囲気ががらりと変わります。

出演者と

「被爆ピアノは悲しい人間の過ちの産物だけど、最後は、世界中の人たちが笑っていられるような、そんなコンサートで終わりたい、、、」

と考えて、構成しました。それでも根底には、被爆ピアノによって「いのちの響きに遇う」思いは込められています。その思いは決してブレません。

休憩をはさんで、被爆ピアノの所有者・矢川光則さんのお話。

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被爆ピアノとの出会い、ご自身と原爆の話等。

子どもたちには、今日、この日の出来事を胸にとどめておいていてほしい、、、

戦争の悲惨さと平和の大切さ、いのちの尊さを、、、

 そして、第三部は開幕するのであった、、、

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第三部のはじまりは、被爆ピアノとテーマが共通する長谷川さんの名作、

『ぼくがラーメンたべてるとき』(教育画劇)

ぼくがラーメンたべてるとき となりでミケが あくびした、、、

、、、やまの むこうのくにで おとこのこが たおれていた」

今、この瞬間にも自分のまわり、この地球上で、いろいろな出来事が起こっているというお話。

 

長谷川さんの作品を、ご自身が朗読され、

王子が被爆ピアノで効果音、BGMを奏でる、絵本の読み聞かせ。

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 「悪いのは たおれている おとこのこ じゃないんよね。

たおれている 状況を作り出した ぼくたち 大人の 責任なのね」

長谷川さんの言葉に心打たれました。会場の人もその語りに引きこまれていました。

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長谷川さん、

あなたは、スチャラカ園長坊主よりも

お坊さまらしいです、、、

思わず、目頭おさえながら、合掌

 

 

 大人が子どもに伝えるべきものをしっかり伝え、そのいのちを守ってあげる。

平和な世の中で、世界中の子どもたちが、一緒に笑って、泣いて、歌える世界でありたい、、、

そんな願いから、名曲『世界中のこどもたちが』

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またもや長谷川ワールド

『世界中のこどもたちが』の曲に合わせて

ライブ・ペインティング。

できあがった絵はこちら

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みんなが、わらっていられる世界が続くといいな、、、

 

しんみりきた後は、長谷川さんの「ライブ紙芝居」

しかも今回は、王子、岡さん、高野の憲ちゃんによるアドリブ効果音付き

さらに被爆ピアノで、、、   く~っ、なんて贅沢な内容、、、

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長谷川さんのライブでの

お話しに、会場の目は用意された大型紙に注目。

 

 

 

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布団に寝ている夫婦でした、、、

 

一筆いれるごとに、時間と話の中身が

流れていく、これぞ長谷川ワールド!

 

 

大阪弁でしゃべる長谷川さんのお話に会場も大爆笑!PHOTO063

楽器演奏三人による効果音も

紙芝居に彩りならぬ、音どりを添える。

岡さんのサックスによる救急車にはビックリ!

 笑いと感動を与え、ハセポン(長谷川さん)、タケポン(大友たけしさん)、オカポン(岡さん)、ケンポン(高野の憲ちゃん)のワールドにすっかり魅了された会場。

 

次なる絵本は、双子と長谷川さん、3人の朗読。

『おじいちゃんのごくらくごくらく』(すずき出版)

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 一ページ毎に双子が交代で読み聞かせ、

おじいちゃんのセリフを長谷川さんが担当。

 

「おじいちゃんは、ほとけさまのくにへ

いってしまいました。」

 

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朗読後、ふたごが「ぼくのおじいちゃん」の詩を朗読。

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他の出演者も

絵本の朗読とともに

聞き入っていました。

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 こころが、しんみりしたところで、長谷川さんの歌『幼稚園のブルース』

長谷川さんがウクレレを弾きます。

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「ようちえんいくのいやや~ 

ようちえんいくのいやや~

 ~ぼくは ただ 一日 おかあちゃんと 

いっしょに いたいだけなんや~」

予想外の歌詞に、会場またまた、大爆笑!

岡さんは、ヒートアップして本堂の外へ出て演奏!

PHOTO024岡さん!

かっこいい~

しびれる~

会場のお客さんのハートを、

しっかりつかんだ岡さんでした。

(特に中高年の女性に)

 

続いての絵本の読み聞かせは、長谷川さん自身の子どもの時のおとうちゃんとのお話。

『てんごくのおとうちとゃん』(講談社)

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「はいけい てんごくの おとうちゃん、

 げんきに してますか。」

亡き人との思い出の中

大きくなっていく長谷川少年、、、

 

「おとうちゃん、、、

しんぱいしないで くださいね、

おとうちゃん。」

 

 長谷川さんの「かわいそうなんは、ぼくやない 死んでしもうたおとうちゃんなんや

ぼくは 生きているだけで ラッキーなんや」

この考え、大切です。生きているだけで幸せ。そんな気持ち、受け継がれたいのち、大切にしたいですね。

長谷川さん!やっぱり、あなたは素晴らしい! 再び 合掌

 

 心にジ~ンときたら、次の絵本は、『じゃがいもポテトくん』(小学館)

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北の国から やってきた じゃがいも一家が バラバラになってしまう

かなしい おはなしです、、、

しかし、最後には、また 同じ所であえる結末。

園長、勝手にお経の中に出てくる「倶会一処(くえいっしょ)」《みんな同じ所で会える、という意味》に通じると、こじつけ

コンサート最後の絵本に選びました。

じゃがいも一家が別れ別れになるときの、王子のピアノ効果音が最高!「ジャジャジャジャーン…」てね。

 ハッピーエンドのオチがついた後は、『じゃがいもポテトくん』のうた

「すきやきには いれないで~」のオチの歌詞に、みたび大爆笑!いやはや、笑いがとまりませんな~

ねらい通り!

 

 笑い声の余韻が会場に残る中、なぜか お誕生日会。

「生まれてきたこと」、「いのちが受け継がれたこと」を喜びとしてほしい、

「生きる喜び」と「生まれた意義」を見つけてほしい、、、

それが伝われば、決して、「いのち」を軽んじたりしないはず、、、

お寺は、決して「死」のイメージではなく、「生」のイメージである、、、

保育園の園長をする坊主のテーマです。墓場からではありません、ワタシは「ゆりかごから墓場まで…」の人の一生を考えたい!

そんな思いが、にじみ出る今回のコンサート。

会場、出演者みんなで誕生をお祝いしました。

PHOTO070「きょうは おたんじょうび~

ハッピーハッピー

バースデー

いちねんじゅうで

いちばん うれしい日、、、」

 

多くの人を代表して、この日と前日、お誕生日だった男の子と女の子、二人をお祝い。

「オメデトウー」ってね。

 

 

 

 そしてアットいう間の2時間。被爆ピアノコンサートもいよいよエンディングです。

ラストは、これからも過ちを繰り返し、被爆ピアノが生まれる可能性を含む この世界

わたしたちの国は被爆国といいながらも、国際情勢の中、「核の傘」の中に入っております。

そんな大人都合の「傘」から出て、恵みの雨が降り続く中、みんなの心が晴れて、

世界に平和の虹が、かかれば いいな という願いで、

被爆ピアノによる 『にじ』 です。

しかも、最後は会場にいた こども達が 本堂の階段に上がってきて

みんなで 手話をしながら 合唱!

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王子が弾く被爆ピアノ、

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岡さんのサックス、

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憲ちゃんのドラム、

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ジャズ調の『にじ』 これだけでも感動なのに

 

 

 

 

子ども達の声が会場に響き渡ります

「ラ・ラ・ラ、、、」素晴らしい!

それに加えて、長谷川さんが外ステージで、またもや絵を、、、

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しかも『にじ』の曲にあわせて

『にじ』の絵を。

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こんな素晴らしい絵が

描き上がりました。

長谷川さん、ほんまスゴイ!

 みたび合掌

感動と涙、笑いの渦に巻き込まれた「いのちの響きに遇う被爆ピアノコンサート」

その余韻続く中、最後は、やはりお寺らしく、、、『恩徳讃』

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ピアノは朋子先生。

歌は 会場のみなさん

 

出演者も最後は

合掌

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被爆ピアノの音色が会場に響き渡ります。

この声 この思い この願い 届いたかな?

いえ、届いたはずです!

 

夢のような一夜でした、、、

まるで アラビアンナイト(千夜一夜物語)のような、、、

いや、お寺だからテラビアンナイトかな、、、

 

第2部ライブ御絵伝

2010/11/17

引き続き、第2部は、坊主である園長と長谷川先生、新米坊主の天真のコラボによる『ライブ御絵伝』

「御絵伝」とは、親鸞聖人というお坊さんの生涯を、絵物語の掛け軸と拝読用の巻物にまとめられたもの。

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通常は、報恩講の初夜、

京都の東本願寺では11月25日の17時から

本堂の暗がりの中で、ロウソクの灯りだけで読み上げられます。

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伝統的な拝読によって、その生涯を訪ねるもので

『御伝鈔拝読』ともいわれます。

 

 

 今回は、その伝統的な作法を、被爆ピアノによるジャズの調べで、勤めあげようというもの。

しかも、本来は、本堂内の親鸞聖人の絵像の前での拝読ですが、

この度は、境内のテント内の席につかれておられる方ともコンサートを一体化させるため、

あえて本堂の外、境内にある親鸞聖人の銅像の前に特設舞台を設けて、

舞台

そこで拝読しちゃおうという企画。

しかも、各段拝読後、曲と詞にあわせて、

絵本作家の長谷川先生が、

ライブでそのお話を描き上げるという趣向。

まさに『ライブ御絵伝』です。

 

 時刻は、夕方5時半、境内周辺も暗がりの中で、

照明に照らされて、より一層、味のある雰囲気がでてきました。

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そして、被爆ピアノとサックスで流れた曲は、

『にじ』(ジャズバージョン)

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曲に合わせて、静かにゆっくりと

ロウソク持ちと拝読のお坊さん、

詩の朗読の新米坊主・天真、

絵を描く長谷川さんが

本堂から外の舞台・ステージへ練り出していきます。

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親鸞聖人の銅像の前に座す園長。

大勢の方の注目を浴び、緊張しております。

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ロウソクの灯りの中で、親鸞聖人「出家学道」

(生い立ちと、9歳で出家して仏門に入るお話)と

「洛陽遷化」(90歳でお亡くなりになるお話)の二段を

独特の読法で読みます。(左 園長)

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各段読み切ると曲が流れ、天真(手前)が

その部分をわかりやすく詩にして朗読します。

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曲は、「出家学道」の段は、『キミノエガオ』

「洛陽遷化」の段は『泣かないで』

曲と詩にあわせて、長谷川さん(右)が御絵伝を描きます。

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できあがった絵はこちら

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「出家学道」のときの絵

 

 

 

 

 

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「洛陽遷化」の絵

 

ここでも長谷川ワールドが

展開されました。

園長もどんな絵が生まれるのか

興味を持ちながら拝読していました。

 

そして、二幅のライブ御絵伝(長谷川義史画)が完成すると、

最後は、『ともだちになるために』(ジャズバージョン)が、、、

曲に合わせて、各出演者、坊主は、また静かに本堂内に消えていくのでした。

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うしろ頭は、長谷川さん

 

 

 

 

カーン、カンカン

楽止喚鐘(がくどめかんしょう)の音色とともに、今度は、聖なる歌声が

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被爆ピアノによる「いのち」の響きに遇うコンサート

そこには、宗派・宗教の区別もなければ

人種、国籍、地域、年齢、性別の垣根もありません。

王子の被爆ピアノと岡さんのフルートにあわせて

神原久美子さんが歌うのは

『Pie Jesu』 キリスト教の賛美歌。

平和をともに願うわたしたちにとって、区別を生み出す垣根は必要ないのです。

そんな強い思いから、あえてお寺の本堂でキリストの賛美歌をいれてみました。

しかも、王子の被爆ピアノと岡さんのフルートで、、、

感動の響きに遇いました。

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響きの夜は更けにけり

そして開演~いのちの響きに遇う被爆ピアノコンサート

2010/11/17

ついに、開演されました。「いのちの響きに遇う音楽コンサート」、、、

一般向けポスター

出演者、会場、被爆ピアノ、テーマ、関係者、園長として、坊主として、伝えたいこと、etc.、、、

いろいろなパーツを組み合わせて、考えに考え抜いて、「いのち」を見つめ直すことをメッセージにしようと構成したコンサート。

全体で三部構成になっております。第一部はお寺としての「音楽法要」。

つまり会場の宝田院を主体とした構成、、、

DSC06031伝統的なお勤めとジャズのコラボ。

この辺から、破戒僧のアイデアがあふれ出ます、、、

当然、坊主が登場します。

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普段の宝田院(園長先生のお寺の名前)とは、

違う雰囲気。

お寺の飾りながら、客席とか照明とか、赤じゅうたん、外ステージなど、

中継用の大型モニターまでぶら下がっちゃって

完全なコンサート仕様になっております、、、

 

第一部は、親鸞聖人の報恩講(ほうおんこう)、毎年11月に勤められますが、まっ法事みたいなもんか、、、

「いのち」に遇う、きっかけをつくってくれた大切な人の恩に感謝するお勤め。

被爆ピアノを使ってより一層、「いのち」の大切さを考えよう、というメッセージ。

 最初に、朋子先生(お寺では坊守“ぼうもり”さんと呼ばれてます)が「わたしはピアノ」という詩を朗読。

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『わたしはピアノ』

           詩 てるてるぼうず

 

わたしは ピアノ
わたしは やさしい 声を出します
わたしは やさしく 歌います
わたしを やさしく ひいてくれる こどもがいました
わたしは しあわせでした
わたしの ねいろに わらってくれました
わたしも わらいました

 

わたしは しあわせでした
そのこも しあわせでした

 

しかし その幸せは 続きませんでした
ある日 わたしの頭に 「ばくだん」が おとされたのです
原子爆弾です
とてつもない風と熱が わたしたちを のみこみました

こどもや おとな たくさんのひとが ふきとばされました
そして わたしも

 

 

わたしは 声を 失いました
しかし たくさんのひとは いのちを 失いました

 

 

わたしは なきました
でも 声はでません

 

こころと漆黒の体に傷だけがのこりました
わたしは 光を うしないました
漆黒の心が 続きました

 

沈黙の時間(とき)だけが 続きました

 

ある日 
わたしに 気付いてくれた人がいます
わたしに 声を取り戻してくれた人がいます

 

かんたんではありませんでしたが
わたしは 声がもどりました
しかし たくさんの いのちは もどりませんでした

 

わたしは「ひばくピアノ」とよばれるようになりました

 

わたしは 叫びます 戦争の愚かさを
わたしは 歌います 平和のありがたさを

 

わたしの こえを きいてください

 

世界中に ひろがれ
わたしのこえよ
世界中に ひろがれ
いのちの尊さを 平和の大切さを
どうか わたしの声を 聞いてください

 

わたしは ピアノ
わたしは 「ひばくピアノ」

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被爆ピアノの音色にあわせて『真宗宗歌』の歌声が会場に静かに響きます。

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ピアノ 小林宏枝先生

うた 会場のみなさん

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歌声にあわせて坊主登場。

園長、いつになく真剣な表情です。

 

 

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続いて『三帰依文』をインドのふるい言葉

パーリ文で、しかも子ども達のコーラス付き。

ピアノ 大友剛

サックス 岡淳

ドラム(シンバル)高野憲治

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子ども達の澄んだ歌声が会場を包みます。素晴らしい!

この子達、後ろで歌われている声楽家の神原久美子先生のレッスン生、

「華音(かのん)の会」のメンバーです。

本当に美しい歌声でした。

 出演者も厳粛なる雰囲気の中での素晴らしい演奏でした。

ホームページで画像しかお伝えできないのが残念です。

 

 園長も子ども達に負けじと頑張ります。

法要への願いを述べる「表白」では、王子の被爆ピアノと岡さんのサックスの奏でる名曲『はじめの一歩』に合わせて【勧進帳】

【勧進帳】とは、何もない白紙の巻物を暗記のみで読み上げるというお話。

 

今回は、被爆ピアノの奏でる『はじめの一歩』に、親鸞聖人のお話しを交えて、その場で即興で、ありのままの気持ちを仏様に向かって話すというガチンコ勝負!

ポイントは『はじめの一歩』の曲調・長さに合わせるという真剣勝負でした。

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読み手の坊主と

弾き手の王子、岡さん

互いに真剣です。

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 (写真後ろはドラムの憲ちゃん)

 

 

そして、この場面にドラマが、、、

リハーサルでは、適当な言葉を織り交ぜていましたが、

本番では、場の雰囲気に感極まって、「ことば」が洪水のようにあふれ出す。

まさに台本のない世界。

止めどなく流れる心の「表白」に、曲の終わりがつかめなくなってしまいました。

園長、演奏の終わりを探りながら言葉を続けます。

ところが、王子、岡さんも言葉の途中で曲を終わらせるわけにはいかないと、

以心伝心で、園長の言葉の終わりを探ります。

 

お互いにさぐり合いで『はじめの一歩』の演奏は続くよ続く、、、どこまでも、、、

途中で、ようやく園長が、王子・岡さんが自分に合わせてくれることに気付き、結びの「ことば」へ。

気が付けば、6分近い『はじめの一歩』と「表白」になっていました。これぞガチンコ勝負の成果!

でも、そんな園長坊主にあわせてくれる王子と岡さんて、さすが!

 

「表白」後は、華音の会の子ども達による『恩徳讃Ⅰ』まるで天使の歌声です。

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あっ、お寺だから天人・天女かな、、、

 

そして、今度は宝田院の仏教賛歌の会「さつきの会」の

コーラス。

『報恩講のうた』とお勤めをはさんで

『生きる』

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こちらも素晴らしい歌声でした。

 

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第一部の最後を飾ってくれたのは

地元、常石小学校の有志による

コーラス隊。

二部合唱で

『きんいろの太陽がもえる朝に』

地元小学生と王子、岡さん、そして被爆ピアノとのコラボがここに実現!

こちらも素晴らしい歌声でした。みんなありがとう!

こうして、第一部音楽法要は厳粛な雰囲気の中、荘厳に終わるのでした。

第二部に続く、、、

 

 

被爆ピアノコンサート舞台裏

2010/11/17

すくすくハウスでふれあいコンサートが開催されている一方、夕方からの被爆ピアノコンサートは着々と準備が進むのであった。

DSC06073ミニコンサート後、ライブ紙芝居で使った

商売道具の筆を洗う長谷川先生。

ひげのおじさん、子ども達に囲まれてます。

そのころ王子は、年中組でピアニカ指導。

 

時を同じくしてそのころ、ついに

被爆ピアノが沼隈初上陸!

会場の宝田院までは4トントラックが入らないので、

途中で軽トラに積み替え作業。

DSC06077若い方々にお手伝い頂いて作業を進めました。

被爆ピアノは現在、アップライト3台とグランドピアノ1台の計4台ですが、

全てピアノ調律師の矢川さんが所有されています。

そして、今回登場したピアノは、テレビ・新聞等でも話題となった

9月11日にアメリカ・ニューヨークのコンサートで使われたピアノ。

今回は、帰国凱旋ツアーということになりました。

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軽トラに積み替えて

宝田院まで。

一方、会場の宝田院はいつもの境内とは様相が様変わり、

コンサート会場と化していました。

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ここへ、被爆ピアノ登場!

ここからは人力で運びます。

特に本堂に上げ込む作業が大変!DSC06081                                                  

最後の難所・階段を乗り越えて

ついに本堂内に設置。

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すかさず、調律師でもある矢川さんが

被爆ピアノの調律、音のチェック。

巧みの技です。

見てください、ピアノの側面に付いた

原爆の傷跡。胸が詰まる思いでした。この思いを、平和な未来に向けて

夕方よりコンサートが開催されます。

ここまでの道のり1年以上、、、長かった、、、

でも、被爆ピアノは65年もの間、音は出せども体は傷ついたまま。やっぱり戦争はダメですね。

この日を迎えるまで、練習、準備も行われました。

DSC06009地元、常石小学校の有志参加者によるコーラス練習

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会場設営

 

 

 

 

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テントに客席の搬入・設置

お寺のご門徒さんが一生懸命されました。

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出演者のリハーサルも余念がありません。

 

「被爆ピアノによる、

いのちの響きに遇う音楽コンサート」

そのために、たくさんの方が関わってこられました。

本当にありがとうございました。

そして、コンサートは幕を開けるのでした、、、