「10月」 「October !」
今日はサンタ会議の日。
と、そこへあわてんぼうのサンタクロースが・・・
うめGさんによる、歌声『あわてんぼうのサンタクロース』
「みんな、たいへんだー」
「僕たち、12月と10月を間違えて、プレゼントを配りに行ってしまったんだけど・・・」
「誰もサンタのことなんか、信じちゃいないんだー」
「えーっ、何だってー」
そこには、夢を忘れてしまった大人達の姿が、、、
「クリスマスプレゼント、何が欲しいの? 早く決めてちょうだい」
「テレビゲーム」
「もう!しょうがないわねぇ」
この光景にサンタが一人消えていく・・・
「今年は学校の成績が悪かったから、プレゼントなしだ」
「え~、ケチ!」
「さんすうドリルならいいぞ」
「え~?」
また、ひとりサンタが消えていく・・・
「今年のクリスマスプレゼントはランドセルでいいな?」
「うん」
「サンタっているんだよね~?」
「いるわけないじゃない!お父さんよ、お父さん!」
また、ひとり寂しくサンタが消えていく・・・
「ぼく、おおきくなったらヒーローになる」
「わたし、プリキュア!」
「無理!それはテレビの世界、それが現実差さ」
次々と、夢が消えていく・・・
するとサンタも消えていく・・・
「ぼく、大きくなったらパトカーになる!」
「わたし、ドクターイエロー!」
「それ、人間じゃないって!」
夢はどんどん崩れていく・・・
「大きくなったら、医者か弁護士になるんだぞ」
「なんで~?」
「私達の生活がう~んと楽になるのよ」
「うん!ママのために頑張るよ」
「ま~えらいわねぇ、ハイッ!クリスマスプレゼントの参考書」
「ぼく、大きくなったらバスケの選手になる。お父さん!練習しよ!」
携帯をかけながら、「今、忙しいからあとでな」
意外と笑えない話です。思い当たることありませんか?
「わたし、おおきくなったらアイドルになってセンターで歌いたい!」
「え~、わたしがセンターよ!」
「無理よ~、だってあなたたちジャンケン一度も勝ったことないでしょ?」
「え~」
「サンタなんか、いないよ~ いない」
ついに、最後のサンタも消えてしまう・・・