大成功に終わった、猫山での手作りピザ作り。
子ども達の笑顔の裏には、1ヶ月に及ぶ、「ピザ釜作り」に挑むある男の姿があったのだ、、、、
《プロジェクトX~すくすくハウスのたくみ、ピザ釜作りに挑む!》
男の職業は、すくすくハウス保育教諭。しかし、お坊さんとの二足のわらじを履く男にとって、常石から片道2時間かかる県北・猫山でのピザ釜作りは過酷なものであった・・・
ピザ釜には、燃焼効率のよい一層式と燃焼スペースとピザ焼きを棲み分けする二層式があるが、衛生面を考慮して、、、今回は「二層式ピザ釜」作りに挑戦する。
【製作・第1日目】
ピザ釜を設置する場所を決め、釜を作るための土台をブロックで作っていく。
今回は、ねこログのウッドテラスの横に設置する計画だ。
コンクリートをモルタルで固めるためには、水が不可欠である。
しかし、夏の猫山はシーズンオフのため、水が使えない、、、
そのため、水はタンクに入れて常石から運び込む作業が不可欠だ、、、、
ピザ釜を設置する土台ができあがった、、、
【製作・第2日目】
パルテノン神殿ではない、完成後のピザ釜をイメージするため、耐火レンガを積み木のように積み上げてみる。
イメージが固まれば、レンガを除けて、ピザ釜の土台・燃焼床を耐火レンガで作っていく。
同時に雨よけの屋根も作りました。
ピザ釜は雨に濡れることを嫌います。
【製作・第3日目】
ピザ釜の土台・燃焼床の上にピザ釜の壁を積み上げていく。
同時に、、、
完成後のピザ釜の大きさに合わせて作った木枠に耐火モルタルを流し込んで、二層式ピザ釜のピザ床を作る。
乾燥に二日間を要する。
ピザ釜の壁を耐火モルタルで固めながらどんどん積み上げていく。
横からの雨に備えて三方に雨よけシートを張り巡らします。
【製作・第4日目】
ピザ床を設置する。
今回は、燃焼効率を上げるため、火や熱の通り道を奥側1カ所に加えて、左右両側にそれぞれ1カ所ずつ、合計3カ所の口を開けました。
また、メンテナンス用にピサ床は取り外し可能な設計にしました。
耐火レンガを横積みしてアーチを作るために、ピザ釜の外側に波形ブロックで壁を作り、壁に厚みをもたせます。
波形ブロックは、かつて保護者にいただいたものを再利用。
アーチを作るために耐火レンガを横積みしていきます。
だんだんピザ釜らしくなってきました。
【製作・第5日目】
猫山になかなか行けない間もピザ釜作りは続きます。
すくすくハウスのたくみ工房でピザ釜アーチを作るための仮設ドームを製作します。
かまぼこ状に木枠を作ります。
薄いベニア板を張っていきます。
少しずつベニア板を曲げていく作業が大変です。
ピザ釜ドーム用の設置かまぼこ台ができあがりました。
【製作・第6日目】
梅雨の合間にピザ釜ドームを作っていきます。
蚊が多いので蚊取り線香を大量に焚き付けます。
かまぼこ台を設置します。
モルタルが流れ込むため、ビニールで覆いをします。
耐火レンガをジグザクに組み合わせていきます。
レンガとレンガの間にくさびを入れていきます。
レンガの配置とくさびの角度は、ピザ釜の幅とかまぼこ台の半径、レンガの厚みを数値化して計算して、割り出しました。
ピザ釜作りは、算数も使いますね。
だんだんピザ釜らしくなってきましたよ。
【製作・第7日目】
アーチ状にレンガ積み上げ作業が完了しました。
熱の対流用にピザ釜入り口付近に煙突用の穴を確保しています。
レンガとレンガの間に耐火セメントを流し込みます。
水とセメントの配合が結構難しいです。
水の量が多いと隙間からダダ漏れ。
水の量が少ないと隙間にうまく耐火セメントが流れ込みません。
素人ながら、なんとか耐火セメントを流し込みました。
ピザ釜作りもいよいよ終盤です。
【製作・第8日目】
かまぼこ台を抜きました。
釜の中はこんな感じ。
隙間をモルタルで埋め、煙突を作ります。
煙突も耐火レンガで積み上げます。