すくすくだより

セレクトポスターのできるまで・・・

2024/06/25

今年度のポスターは「セレクト」がテーマですが、

5歳児うめ組さん協力の下、選挙にちなんだ構図で作りました。

ちなみに選挙版を拡大すると・・・

 

年長さんが選挙ポスター用の名前で立候補しています。

背景色と何を頑張るかの公約は、個々に自分で考えたセレクトです。

しかも並び順は、実際の選挙同様くじ引きできめました。

何番が出るかな~?

目をつぶってくじを引く子も・・・

この順番でポスターに掲示されます。

ちなみにポスター中のどの役割をするかも、こどもたちが自ら「セレクト」しました。

役割は、立候補者、当選者、有権者、投票に行く人、選挙管理委員会、立会人、選挙対策本部、支援者などです。

しかも候補者の男女比率がたまたま50パーセント!

男女平等に分かれてセレクトできました。

実際の選挙もこれくらいの男女比を目指したいものです。

セレクト活動まだまだ続きます・・・

武内祐人展でライブペインティング参加しました

2024/06/24

福山天満屋で開催された武内祐人さんによるライブペインティングの見学に行きました。

こちら武内先生

6階アートギャラリーの会場で、みんなが見守る中、後ろの白いキャンパスに武内先生が絵を描きあげていきます。

BGMにあわせながら白いキャンパスの上に動物たちのいのちが吹き込まれていきます。

帽子を被ったゴリラ、ぞう、トラ・・・

子ども達も武内先生の描き出す動物たちを予想しながら真剣にそのタッチに目を向けます。

 

アッという間にキリンも登場!

プロフェッショナルの流儀を間近で、しかも生で見るって、貴重な体験ですね。

ライブペインティングならではの醍醐味です!

曲にあわせてリズミカルに動物たちがどんどん登場します。

ぞう、ゴリラ、トラ、キリン、ペンギン、ハシビロコウ、オウム、ネズミ、テントウムシまで

みんな先生のように帽子を被っていますね・・・

約1時間子ども達は時間を感じさせられることなく見入っていました。

完成しました。すごい!

中には先生の描き方、描く手順、手の動きなどを真剣にメモ書きする子も!

約1時間のライブペインティングで貴重な体験をした子ども達

いつの日か、この動物たちに再び出会える日が来るでしょう・・・

武内先生、ありがとうございました!

課業セレクト~7月セレクトメニュー選挙

2024/06/21

先日公示した7月のランチセレクトメニューの選挙が執行されました。

からあげ党、ハンパーグの会、ラーメン党、カレーなる一族から候補メニュー一品が選出され、7月のランチメニューに反映されます。

ただの選挙ごっこ遊びではありません!

福山市選挙管理委員会より出前講座にお越しいただきました。

「選挙」と「政治」についてお話を聞きました。

みんなよく学び、よく遊び・・・

5歳児さん結構真剣に聞いています(*^▽^*)

日本国の現行法では選挙権は18歳からですが、すくすくハウスの中でのルールの決定や、人選、モノやあそびを選ぶ「セレクト」においては、『4月1日現在で満三歳以上のこども』が「すくすくハウスセレクト選挙権」を得ることができます。

選挙管理委員会の方から「選挙」のしくみについて聞いた後、第1回すくすくハウス7月のセレクトメニュー選挙を始めます。

選挙管理委員会からお持ちいただいた本物の投票箱、投票記載台を使ってセレクト選挙の始まりです。

受付で本人確認のハガキを渡し、投票用紙を受け取ります。

7月のランチメニューに一番入れたいメニューを選び、投票用紙に○で囲み、意思表示をします。

3歳児りんご組さんが自分の推しメニューをセレクトし投票用紙を投票箱に入れます。

受付は選挙投票ハガキを持った有権者で長蛇の列!

こちらすくすくハウス有権者に届く選挙ハガキ

実際の大人の選挙もこれくらい投票に足を運んでもらいたいものです。

すくすくハウスの「セレクト」の狙いは、自分の意思を表明し、一票を有権者として投ずる、そして選挙結果に責任を持つこと。

それを遊びの中から学んでいきます。

自分の思いや意見を持って貴重な一票を投じます。

この投票箱は実際に福山市内の選挙で使われる本物です。

本物を体験するって大切なことですよ~

続々と有権者が投票していきます。

選挙立会人が見守る中の投票。

まもなく投票締切です。

投票が終了し、開票作業が始まります。

今回は、有権者55人に対して、49人の投票。投票率は89パーセントでした。

ちなみに先の福山市議会議員選挙の投票率は41パーセントなので、2倍強の投票率です。

投票箱から投票用紙を出して、、、

投票箱の中に投票用紙が残っていないかを確認するのも大切な作業です。

一票の重みと一票を尊重する姿勢が覗えます。

開票作業を一喜一憂しながら見守る子ども達

選挙の結果はいかに・・・

カレーライス7票

ラーメン11票

からあげ12票

ハンバーグ19票

よって第1回すくすくハウスランチセレクトメニュー選挙はハンバーグに決まりました。

7月のランチセレクトメニューの献立に決まりました。

「やったー!」ハンバーグを指示するハンバーグ党のこどもたちは大喜びです。

自分の推しメニューが選ばれなかった子は少し?残念がっています。(結果に涙する子も・・・)

それが「セレクト」!

当選したハンバーグに当選の証であるバラの花が付けられます。

すくすくハウスでは今後もいろいろな形でセレクトを行い様々な事を選択していきます。

ちなみに今回はすくすくハウスセレクト選挙権はありませんが、2歳児さんも事前に模擬投票を体験しました。

投票用紙をもらって、一番好きなメニューを選ぶことを教えてもらいます。

どのメニューが好き?

好きなメニューを〇で選んだら投票箱に投票用紙を入れます。

2歳児さんはすくすくハウス内でもまだセレクト選挙権はないので、体験どまりですが、結構みんな考えてセレクト(選ぶ)してましたよ。

次回選挙は7月6日夏まつりでの「おやつ総選挙」です。親子夏まつりなので、すくすくハウスセレクト選挙権が特例で全園児親子に拡大されます。

おたのしみに・・・

 

福山市選挙管理委員会の皆様、ご協力ありがとうございました。

 

私達の住む福山では8月11日に福山市長選挙が実施されます。

是非、、、親子で本物の選挙にも足を運び、大人達が貴重な1票を投じる姿を子ども達に見せてあげてください。

一休橋 復活!

2024/06/11

すくすくハウスの園庭にある小川にかかる力学の橋、通称「一休橋」

この度復活しました。

大小20個ずつのレンガと砂だけで成り立つ日本古来の眼鏡橋の作り方教えますね。

橋を作る前に、まずレンガの台座をかまぼこ状に作ります。

土曜日に学童保育ピオーネ組さんと製作しました。

このかまぼこ形の台が橋作りの要です。

まず、小川の上に腕木とかまぼこ形の台を置きます。

次に大小のレンガを互い違いに、かまぼこ形の台の上に組合わせ、隙間に砂を入れていきます。

隙間に丁寧に砂を入れていきます。

レンガの隙間にしっかり砂が行き届いたら、

腕木をまず抜きます。

続いてかまぼこ形の台を抜きます。

アーチ型の橋・力学の橋、通称「一休橋」の完成です。やったー!!

レンガと砂だけで橋ができるんですよ。すくすくハウスでは遊びながら構造力学に触れます。

これが「あそびの天才 まなびの天才」

バランスよくできればこどもが乗っても崩れません!

構造力学のすごさを体感!

一応、「このはし わたるべからず」と書いてあるんだけどね・・・

小学生が乗っても、ごらんのとおり!(ただし、橋の上でジャンプはやめてね・・・振動に弱いから)

課業Select セレクト で【みんしゅしゅぎ】について考える

2024/06/07

すくすくハウス今年度テーマの「セレクト」

その導入として課業セレクトがありました。

「セレクト(選ぶ)」とは?

年長うめ組さんが課業で、世の中の仕組みについて考えていきます。

「みんなが安心して生きていくために、世の中にはみんなが守る約束(ルール)があります」

「約束をやぶると、命の危険や生活が無事に送れなくなることがあります」

「約束をやぶると警察に捕まり、反省するために牢屋に入れられたり、罰金をとられることも・・・」

「その約束を考えたり、作ったりする人が必要になります」

「みんなで約束を作っていたら、なかなかまとまらないので、代表者をセレクト(選ぶ)して、約束を考えてもらいます」

かこさとしさんの『こどものとうひょう おとなのせんきょ』(復刊ドットコム)

を使って、【選挙】のしくみや【民主主義】についてお話ししました。

結構、難しいお話ですが、うめ組さん、よく聴いていました。

では【選挙】と【民主主義】について簡単なセレクトあそびをしてみましょう。

人や約束(法律)、あそびや、やりたいことなどを試しにみんなでセレクト(選ぶ)してみます。

みんなの大好きなランチメニューを四つあげて

人気投票でひとつメニューをセレクトします。

子どもたちが「ハンバーグ」「カレー」「ラーメン」「うどん」をセレクトメニューとしてあげました。

セレクトのための候補メニューです。

それぞれのメニューで一番好きなものをセレクトしてグループを作ります。

  ハンバーグ5人

  カレー2人

  ラーメン8人

  うどん3人となりました。

では、それぞれのグループで推しのメニューについてもう一度考え、みんなにそのメニューの魅力を発表してもらいます。

ラーメン党は、尾道ラーメンなどの意見が出て、党内の話し合いの結果、最終的に『しょうゆラーメン』を掲げます。

ハンバーグの会は、『チーズハンバーグ』を推してきました。

少数政党のカレーなる一族は、『激辛カレー』に『おいしいプリン』を付ける事を公約にあげました。

うどん党は、なんと『ねぎうどん』というシンプルな政策に打って出ました。

それぞれの候補メニューが決まったところで、もう一度メニューセレクトしてみます。

その結果、ラーメン党、うどん党は議席数変わらず

ハンバーグの会が議席を減らし、カレーなる一族が5議席と躍進してきました。

面白いですね~

みんなの声を聴いてみると、プリンというオマケに惹かれたと言うよりは、激辛に魅力を感じて選んだようです。

大人達の姑息なばら撒き作戦には引っかからない子どもたちの純真さに感心させられました。

 

最終的に、ひとつのメニューに決めるため、上位2つ『しょうゆラーメン』と『激辛カレープリン付き』による決選投票に入ります。

今度はふたつのメニューからセレクトします。

 

すると、、、

ハンバーグの会とうどん党がラーメン党に流れるだけでなく、カレーなる一族からも造反者が出て『しょうゆラーメン』に一気に票が集まります。

最終結果は、決選投票・多数決で『しょうゆラーメン』か・・・これが【民主主義】か・・・

 

と思いきや、、、

旧ハンバーグの会所属の一人の子が、

突然涙を流し始めました!

「チーズハンバーグたべたい・・・」

この発言と行動を受けて、有権者が顔を見合わせます。

この展開は先生も想定外!!

 

その結果、

大量のラーメン党メンバーが旧ハンバーグの会に流れ込み

ハンバーグ党が第一党に躍進するという事態に!

 

最終的に『チーズハンバーグ』が選ばれるという結果になりました。

たった一人の意見が結果を大きく変える感動の政治物語でした。

誰も予想できなかった展開が課業セレクトの時間に起こりました。

ひとりの意見も大事に受け止め、みんなで考え・行動する、、、そしてその結果をみんなで受け入れる。

これが【民主主義】の真の姿かもしれません

どこかの政治家達、あるいは私達大人に見てもらいたい一コマでした。

 

【民主主義】とは、

国民こくみん主権者しゅけんしゃとなって政治せいじおこな形態けいたい

民主主義みんしゅしゅぎもとづいておこなわれる政治せいじ民主政治みんしゅせいじといい基本的人権きほんてきじんけん尊重そんちょう基本原則きほんげんそくとし,一般いっぱん選挙せんきょえらばれた代表者だいひょうしゃによって政治せいじおこなわれる(間接民主制かんせつみんしゅせい)。

民主政治みんしゅせいじのもとでは,少数意見しょうすういけん配慮はいりょしつつはないがおこなわれ,意見いけんがまとまらないときは多数決たすうけつによって物事ものごと決定けっていするのが一般的いっぱんてき

 

こども発信による「セレクト」の今後の展開が楽しみです。