すくすくだより

伝統のとんど

2011/01/12

お正月も終わると、ここ備後地域では、『とんど』という行事があります。

新年にあたり、無病息災を願う伝統行事。

前年に作られたイネのわらと青竹を使って、三角形の塔を作ります。

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飾りは地域の子ども達の仕事

地域の大人、小中学生、幼児、保護者

みんなが手作りで作ります。

 

お正月で使った、しめ飾りや

書き初めなども一緒に飾り付けます。

 

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そして、時間が来たら、点火

わら束に火を付けてとんど本体に

火を移していきます。

まもなく、パチパチとわらにオレンジ色の炎がまわります。

 

年男(小学校6年生)や大人達が

今年の恵方(えほう、今年は南南東)に向かって倒します。

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とんどは、制作時間とはうらはらに

アットいう間に火が燃え広がり、

南南東に倒れます。

 

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火が適度におさまり、炭ができると、その炭を使って鏡割りしたおもちを焼きます。

ちなみに、この方では、とんどの火がついた炭を「おき」といっています。

今年もいい「おき」ができました。

この「おき」をつかってお餅を焼きます。

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このお餅を食べて一年間の無病息災を願う行事が「とんど」です。

ちなみに書き初めを燃やすのは、字の上達を願って、

0点のテストは燃やしません(笑)

 

この「とんど」も地方に伝わる年始めの大切な伝統行事ですね。

これからも伝えていきたいです。

 

夕方、日も落ち、すっかり暗くなると

とんどの残り火がとても幻想的です。

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天然のイルミネーションが闇に、またたきます。

上空から見たピナツボ火山のようにも見えます。

(行ったことも見たこともありませんが、、、なんとなく、、、)

とにかく、とっても美しい光景でした。

本来は、1月11日の「鏡割り」が終わり、14日頃に「とんど」を行います。常石では3連休を使って実施しました。

今年は初日(8日)、準備・作成。中日(9日)、本番、点火。3日目(10日)、後片づけ、てな感じ、、、

お手伝いをしていた園長、煤(スス)や灰で顔がすっかり真っ黒くろすけ!

 

 

そして、とんどの残り火も午後6寺30分に消火され、今年の「とんど」行事も無事に終わった9日の晩、

なんと、空からはとんどの灰ではなく、雪が!

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ついに常春の常石にも

初雪が!

 

子ども達も大喜びです。

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「明日は、雪が積もるかな?」

ひそかな期待のもと心地よい疲れの後、夢の中へ

 

翌朝、、、

残念ながら積雪には至りませんでしたが、

常石の美しい夜明けです。

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「つねいしの夜明けぜよ!」

 

瀬戸のしまなみに映える朝日が

とっても美しいでしょ!

こんなところでみんな育ちあってていくんですね。

ちなみに写真中央の白い建物(見えにくいか)が

すくすくハウスです。造船所のクレーンの下あたりかな、、、

「わたしたちの“まち”、つねいし」です。

2011年、

今年も、この町を舞台にいろいろ仕掛けるぞー!!

お楽しみに!\(^O^)/